双用犂を発明、自ら工場を起こして生産し、普及につとめ、日本農業の近代化に大きく貢献した松山株式会社の始祖松山原造。松山記念館は、松山原造の偉業の数々と、のちに”松山犂”として全国に普及した、創業時の双用犂や開発にいたるまでの資料などを展示しています。文献・農具の展示にとどまらず、当時の農業環境や風俗を知る貴重な民俗資料館としての機能も十分に発揮。一台の犂がもたらした、農業への貢献と農具への開眼が、松山の企業姿勢となって現代へと続いているのです。